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[11教-口-09]体育における授業の雰囲気と下位生徒の運動有能感に関する検討中学校1年生のバレーボール単元を対象として

*Natsuko Abe1, Tomoko Ogiwara1, Risako Murai3, Sawaka Ejiri2 (1. Juntendo Univ, 2. hiroshimakyoiku Univ, 3. Tokai Univ)
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【緒言】体育授業では運動が苦手な生徒や嫌いな生徒が取り残される状況が見られる(大友・小川、2003)。特に、バレーボールは球技において恐怖心や痛みを伴うことで下位生徒が多い中学校の体育授業で取り扱われることが多い、ことが報告されている(中村・滝澤、2019;世羅、2000;小西・上原、2023)。このような中で、英語圏において、体育授業における下位生徒や女子といった社会的弱者を尊重するActivist Approachが提唱されている(Oliver・ Kirk、2015)。ここでは、Student-centered pedagogy、Pedagogies of Embodiment、Inquiry-based education centered in action、Listening and responding to girl over timeの4つの要素が授業を行う際に重要であるとしている。日本においては、このような授業実践の試みは行われていない。
【目的】そこで本研究では、全ての子どもが楽しいと感じる授業の実施のために、Activist Approachの概念を取り入れた授業を実施することで、運動を楽しむための内発的動機づけである運動有能感と学習の雰囲気にどのような変化がみられるかを明らかにすることを目的とする。
【方法】対象は千葉県内のO中学校1年生(3クラス121人)とし、ネット型バレーボール単元生徒が自身やチームの課題を判断し、学習内容の選択をできる授業を8時間程度実施した。収集したデータは、毎時間の形成的授業評価及び、単元前後における運動有能感測定尺度、加えて、授業中の雰囲気を測定するために集団的時間標本観察法(GTS)法により生徒の行動について観察集計を行った。その詳細については、当日発表する。

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