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[11教-口-16]小学校低学年体育授業における通常学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童の実態

*Hina Ishikawa1, Takehisa Koizumi2, Yusuke Takami3, Tomoyasu Kondoh2 (1. Graduate School of Nippon Sport Science University, 2. Nippon Sport Science University, 3. Ryutsu Keizai University)
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文部科学省(2021)は、令和の日本型教育において、個別最適な学びを示している。このことからも、学校現場では児童の資質・能力の育成にあたり、一人一人の興味関心、発達の実態、学習の課題等を踏まえ、それぞれの個性に応じた学びを引き出していく指導が求められている。しかし、具体的な指導となると教師はさまざまな課題に突き当たると指摘されている(海津ほか,2005)。とりわけ体育授業では,技能差、体力差、運動経験の有無など個人差がある中で、個に応じた指導の難しさがある(加藤ほか,1961)。さらに、これまでの体育授業を対象とした研究を見ても、児童一人一人に着目した研究が十分に蓄積されていない状況である。そこで本研究では、小学校の低学年体育授業における通常学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童の実態を明らかにすることを目的とした。
本研究では、児童の実態を発話だけでなく身体言語からも汲み取ることができる参与観察を採用した。観察時は、対象児童と教師の関わりのみではなく多角的観点から観察し、記録した。本研究の対象は、第2学年の18名の学級に所属するAとした。学級担任は大学院の修士課程を修了し、特別な教育的支援を必要とする児童についての研究を行った教諭である。参与観察を行う上で、令和5年11月から12月に週1回、対象学級において児童との関係づくりを行った。より正確で詳細な観察を行うために、体育授業だけでなく他の授業や休み時間も生活を共にし、児童との良好な関係を築くことができるよう努めた。そして、令和5年12月から令和6年3月に週1、2回、体育授業を観察Aの様子を記録した。参与観察の記録内容は学級担任の確認を取り正確性を求めた。その後、大学教員2名とKJ法を用いて記録を分析し、研究を理解する大学教員1名と結果の確認を行った。結果は発表時に示す。

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