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[11教-口-19]水泳領域における「心得」の指導内容(第1報)現行学習指導要領における「心得」の特徴および概念

*Ryosuke Inagaki1 (1. Gifu Shotoku Gakuen Univ.)
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国連総会(2021)において、「World Drowning Prevention Day(世界溺水防止デー)」(毎年7月25日)が採択された。平成29年告示小学校学習指導要領(文部科学省:2017)では、第5学年及び第6学年の水泳領域に「安全確保につながる運動」が新設されるなど、本邦の学校教育においても水難事故防止対策に関する内容が強化されている。また、小学校の「水遊びの心得」(第1学年及び第2学年)、「浮く・泳ぐ運動の心得」(第3学年及び第4学年)、「水泳の心得」(第5学年及び第6学年)、中学校の「水泳の事故防止の心得」については、水泳授業の有無に関わらず、すべての学校で実施する内容である。しかし、目下のところ、これらの教育機会及び内容は、十分とは言えない (稲垣・岸:2018)。その一因として「心得」の指導内容に関しては、指導者側の理解が十分でなく、また、そのことによって生じる認識の差が授業を設計する際の阻害要因となっていることが考えられる。本研究は、授業を設計する際の共通の基盤となる、水泳領域における「心得」の特徴を明らかにすることが目的である。

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