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[14介-口-07]下肢疲労が足部形態とランニングフォームに及ぼす影響
*Nagisa Miyake1, Ryota Myotsuzono1, Yasutaka Tatsumi1, Yukito Higuchi1 (1. Kyusyukyoritsu Univ.)
【背景】ランニングには心肺機能向上など様々なメリットがあるが、ランニング障害を発症することもある。疲労下での運動では関節運動の変化が起こるとされているが、下肢疲労がランニングフォームや足部形態に及ぼす影響に関する報告は少ない。【目的】本研究では、下肢疲労が足部形態やランニングフォームに及ぼす影響について検証することを目的とした。【方法】対象者は男性26名、女性21名の47名とした。対象者はベースラインとして足部形態の評価とランニングフォームの分析を実施し、別日に疲労課題を実施した後に同様の測定を行なった。疲労課題はスクワットジャンプ(4セット:50秒×1、40秒×1、30秒×1、20秒×1)を実施した。足部形態は足長と足背高、下腿傾斜角度(LHA)、荷重位足関節背屈角度(WBLT)を測定した。また、足長に対する足背高の割合(%)を求めアーチ高率として算出した。ランニングフォームの分析は、加速度センサーが内蔵されたシューズを着用しランニングフォーム指標(プロネーション角度、ストライド、ピッチ、接地時間、ストライドの高、着地衝撃力)を取得した。ランニング距離は3kmとし、ペースは対象者が心地よいスピードとした。【結果】疲労課題有無での足部形態を比較したところ、WBLTは疲労課題条件の方が有意に高値を示し、左両足立位肢位でのLHAは疲労課題条件の方が有意に低値を示した。疲労課題有無でのランニングフォーム指標を比較したところ、ストライド、接地時間、ストライド高、着地衝撃力は疲労課題条件の方が有意に低値を示した。【考察】スクワットジャンプによる疲労はストライド長やストライド高の低下を招く要因になる可能性が示唆された。一方で、スクワットジャンプのような着地動作を繰り返す運動を実施すると、足関節背屈角度に影響を及ぼす可能性が示唆されため、今後は異なる疲労課題で検討する必要性が考えられた。
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