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[05バ-ポ-17]体操競技用シューズに対する意識調査と着用時の安定性について
*Taichi Kojima1, Yasuhito Konishi2, Takashi Uemura3, Keita Ogawara3 (1. Tokai university graduate school of physical education, 2. Tokai university sports promotion center, 3. Tokai university physical education)
体操競技の採点規則には「すべての種目において選手は体操競技用シューズ,あるいは靴下の着用を選択できる」と記載がある.実際に近年,世界でトップレベルの競技力を維持しているロシアや中国の選手は体操競技用シューズを着用し,演技をしている.しかし,日本では過去を遡ると着用している選手は存在したものの,現在はごく少数である.また,体操競技用シューズに関する研究は見当たらない.着用することでどのような効果があるのかをアンケートによる意識調査とバイオメカニクス的手法を用いて明らかにし,体操競技選手のパフォーマンス向上の一助となることを本研究の目的とした.本研究は大きく2つに分けて実施した.1つは体操競技用シューズに対する意識調査である.体操競技に携わっている幅広い年代を対象に,シューズ着用の有無とその理由を調査した. 集計結果を主に年代別に分け,なぜ着用していたのか,また,着用されなくなったのかを明らかにした.2つ目は着用によって得られる効果についてである.スポーツシューズに要求される機能の一つに安定性がある(スポーツシューズの要求機能と使用素材,SEN’I GAKKAISHI Vol65,No.5,2009)と西脇は述べている.体操競技において安定性は着地時に最も関わっていると考えている.そのため実験課題としては,裸足,体操競技用シューズ,ランニングシューズの3条件で立位から足を動かさずに最前傾と最後傾をフォースプレート(bertec社製)上で行わせた.得られた最前傾時COP(center of pressure)と最後傾時COPの差を算出し,COP前後移動距離とした.被験者は男子現役大学体操競技選手2名とし,結果として,裸足では190.47±1.64mm,体操競技用シューズでは195.24±4.05mm,ランニングシューズでは194.45±2.81mmという数値が得られた.
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