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[05バ-ポ-23]綿包帯による膝関節固定の有無が等尺性膝伸展・屈曲筋力と筋活動動態に及ぼす影響
*Chie Arai1, Kazuto Hatashima2, Daisuke Kumagawa2, Shigeharu Tanaka2 (1. Kokushikan Univ., 2. Kokushikan Univ. Graduate School)
巻軸包帯(綿包帯)は伸縮性がなく、通気性に優れている。さらに、他の固定具に比べ、安価であるにもかかわらず、固定力が高いことで知られている。現在では、様々な医療現場で用いられているもの、その効果は明らかにされていない。また、固定力が高いと動きがかなり制限されてしまうといった理由で、活用の場が広がらない。そこで本研究では、綿包帯による膝関節固定の有無が、等尺性による膝伸展筋力・屈曲筋力と筋活動動態に及ぼす影響について検討した。
被験者は健康な成人男性12名とした。総合筋力測定装置を用い、等尺性収縮による最大膝伸展筋力・屈曲筋力を測定した。筋力測定は、膝関節完全伸展位を0度とし、裸足状態(Control)と、膝関節30度(C-30)屈曲位、膝関節60度(C-60)屈曲位にて、亀甲帯法による綿包帯固定をした場合の3つの異なる条件で実施した。測定時の膝関節角度は、膝伸展筋力は膝関節60度(K-60)屈曲位、膝屈曲筋力は30度(K-30)屈曲位に設定した。また、大腿直筋、内側広筋斜頭、外側広筋の筋放電量を表面筋電図法により測定するとともに、MC センサー法を用いて、対象筋の形状変化量を計測した。
その結果、膝伸展筋力・屈曲筋力のいずれも、ControlとK-60、ControlとK-30、K-60とK-30間で有意差は認められなかった。また、同時に計測した筋放電量および形状変化量についても、同様にControlとK-60、ControlとK-30、K-60とK-30間で有意差は認められなかった。以上の結果から、綿包帯による膝関節固定の有無や、固定条件の違いは、等尺性膝伸展筋力および屈曲筋力に影響しないことが明らかとなった。また、膝関節による綿包帯固定は、等尺性膝伸展筋力・屈曲筋力発揮に関わる筋群の筋活動を抑制するなどの影響は認められないことが明らかとなった。
被験者は健康な成人男性12名とした。総合筋力測定装置を用い、等尺性収縮による最大膝伸展筋力・屈曲筋力を測定した。筋力測定は、膝関節完全伸展位を0度とし、裸足状態(Control)と、膝関節30度(C-30)屈曲位、膝関節60度(C-60)屈曲位にて、亀甲帯法による綿包帯固定をした場合の3つの異なる条件で実施した。測定時の膝関節角度は、膝伸展筋力は膝関節60度(K-60)屈曲位、膝屈曲筋力は30度(K-30)屈曲位に設定した。また、大腿直筋、内側広筋斜頭、外側広筋の筋放電量を表面筋電図法により測定するとともに、MC センサー法を用いて、対象筋の形状変化量を計測した。
その結果、膝伸展筋力・屈曲筋力のいずれも、ControlとK-60、ControlとK-30、K-60とK-30間で有意差は認められなかった。また、同時に計測した筋放電量および形状変化量についても、同様にControlとK-60、ControlとK-30、K-60とK-30間で有意差は認められなかった。以上の結果から、綿包帯による膝関節固定の有無や、固定条件の違いは、等尺性膝伸展筋力および屈曲筋力に影響しないことが明らかとなった。また、膝関節による綿包帯固定は、等尺性膝伸展筋力・屈曲筋力発揮に関わる筋群の筋活動を抑制するなどの影響は認められないことが明らかとなった。
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