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[07発-ポ-04]発育期男子サッカー選手におけるリアクティブシャトルテストのパフォーマンスを決定する因子

*Hironaga Ito1, Yuto Naito2, Kuniaki Hirayama3 (1. Waseda Institute for Sport Sciences, 2. Performance Up Team Result, 3. Faculty of Sport Sciences, Waseda University)
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目的
 反応を伴う方向転換は、多くのフィールド競技でみられる運動で、その評価方法にリアクティブシャトルテストがある。本研究の目的は、発育期のサッカー選手において、成長段階ごとにリアクティブシャトルテストのタイムを決定する因子を明らかにすることであった。
方法
 小学生から高校生の男子サッカー選手83名を対象とした。過去の身長からBTT法で算出したpeak height velocity age (PHVA)を基準に、対象者をPre-PHV、Mid-PHV、Post-PHVに成長段階を区分した。各成長段階でリアクティブシャトルテストのタイムを従属変数とし、リアクティブシャトルテストにおける反応時間、5ヤード・10ヤード直線走タイム、方向転換能力指数(プロアジリティタイム-直線走タイム)、スクワットジャンプの跳躍高と体重当たりの短縮性rate of force development(RFD)、カウンタームーブメントジャンプの跳躍高と体重当たりの伸張性RFD、立ち幅跳びの跳躍距離、リバウンドジャンプの反応筋力指数を独立変数とするステップワイズ法による重回帰分析を行った。
結果 
 Pre-PHVでは、リアクティブシャトルのタイムの説明変数として、反応時間、5ヤード走および10ヤード走タイム、方向転換能力指数、カウンタームーブメントジャンプの跳躍高、伸張性RFDが選択された。Mid-PHVでは、5ヤード走タイム、方向転換能力指数、短縮性および伸張性RFDが選択された。Post-PHVでは、5ヤード走タイム、方向転換能力指数、伸張性RFDが選択された。
結論
 各成長段階に共通して加速と方向転換能力に加え、筋収縮様式は年代によって異なるもののRFDがリアクティブシャトルテストのタイムに貢献することが示唆された。加えて、Pre-PHVでは、視覚刺激(スタート合図)に素早く反応する能力もタイムを説明することが示された。

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