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[07発-ポ-13]幼児期における年中時と年長時の中高強度身体活動量の関係平日と週末の変化に関する縦断的研究

*Keisuke Komura1 (1. Meijo University)
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本研究の目的は、幼児期における中高強度身体活動量(MVPA)が、年中時から年長時にかけて平日と週末でどのように変化するかを明らかにすることであった。認定こども園に在籍する年中児49人(男子25人、女子24人)を対象に、2019年10月と2020年10月に3軸加速度計(ActiGraph wGT3X-BT)による身体活動量調査を行った。加速度計は水中活動や風呂を除いて腰部に1日中装着させ、7日間連続計測した。サンプリングレートは30 Hz、Epochは15秒、連続20分以上の0カウント(許容なし)を非装着時間とし、6時45分から21時20分までを分析した。装着時間が1日10時間以上ある者を分析対象とし、平日と週末に1日以上の有効データがある者を分析した。MVPAは、1680 counts per minutes以上とした。平日に有効データがある者は49人、週末は45人であった。平日の平均MVPAは年中時89分、年長時113分、週末は年中時83分、年長時85分であった。最も不活動であった子どもと最も活動的であった子どもの差は、年長時の平日で111分(最高:168 分、最低:57 分)であったのに対し、週末は136 分(最高:175 分、最低:38 分)であり、園がない週末の方が、子どものMVPAの差が大きくなっていた。平日のMVPAにおける年中時と年長時の相関係数は0.67、週末は0.51であり、年中時にMVPAが少ない子どもは、年長時においてもMVPAが少ないという中程度の関連が認められた。年中の時に不活発な子どもに対して、家庭や園で活発になれるようなアプローチが十分に効いていない可能性が示唆された。

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