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[08測-ポ-21]大学野球選手における浮き趾及び土踏まずの有無と足裏形態値との関係

*Toshiro Sato1, Shinichi Demura2, Yoshinori Nagasawa3, Ukita Sakiko4, Aoki Hiroki5 (1. Niigata University of Health and Welfare, 2. Kanazawa University, 3. Kyoto Pharmaceutical University, 4. Kanto Gakuin University, 5. Fukui National College of Technology)
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【背景】球技は一般に急激で瞬発的な身体移動や変化を伴う。特に野球ではスパイクシューズを着用して打撃や捕投球などの各種動作を伴うことから足趾に過度の負荷をかける。長期に及ぶシューズによる足趾への過度の圧迫は、足趾に大きな影響を及ぼし、足裏や足趾に変形や病的足趾(浮き趾)をもたらす可能性がある。
【目的】本研究は、6年以上の経験を有するN大学野球選手55名を対象に浮き趾及び土踏まずの有無と足裏形態値との関係を検討した。
【方法】足裏と浮き趾は、それらを撮影しパソコン画面に表示可能な測定器(竹井機器工業)を利用し、対象者が測定器上で背中付立位中に測定した。浮き趾及び土踏まずの有無と現在の足の痛み、魚の目・タコ、及び過去の足部の怪我の有無との関係は連関係数により、また、浮き趾や土踏まず有無群の左右の足裏形態値(足長、足幅、踵幅、土踏まず位置、及び重心位置)、体脂肪率、及び足趾筋力の差は、対応のないt検定により検討した。有意水準は5%とした。
【結果及び考察】浮き趾有は、右21.8%、左23.6%、左右のいずれか25.5%に、また、土踏まず無は、右21.8%、左21.8%、左右のいずれか25.5%に認められた。χ²検定の結果、浮き趾あるいは土踏まずの有無と現在の足の痛み、魚の目・タコ、及び過去の足部の怪我の有無間に有意な関連は認められなかった。また、浮き趾や土踏まずの有無群の左右の足裏形態値(足長、足幅、踵幅、土踏まず位置、及び重心位置)、体脂肪率及び足趾筋力に有意差は認められなかった。
【まとめ】大学野球選手における浮き趾や土踏まずの有無は20%~25%であった。浮き趾や土踏まずの有無と足の痛み、魚の目・タコ、過去の足部の怪我の有無、足裏形態、体脂肪率、及び足趾筋力とは関係がない。

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