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[08測-ポ-47]短期間のヨガによる重心動揺および重心位置の変化一般大学生、大学生アスリート、バレエダンサーの比較検討
*Nao Shikanai1 (1. Asia University)
ヨガの本来のねらいは、心と身体の統合によって、安定の中に幸福を見出すことと考えられている。ヨガはセルフコントロールを実践し、姿勢保持を通じて自分の限界と可能性を認識しながら心身のバランスを改善することが求められているが、とりわけヨガのエクササイズは立位のバランスの改善が期待されてきた。短期間のヨガによる立位姿勢バランスの安定性の向上を明らかにするため、本研究はバランス能力が高いとされるバレエダンサー、大学生アスリート、一般大学生のヨガ実施後の重心動揺および重心位置の変化を調べた。一般大学生12名、大学生アスリート12名、バレエダンサー11名、計35名が実験に協力した。協力者は、実験室内でヨガインストラクターと60分のヨガを6日間実施した。ヨガの実施前後において重心動揺計(竹井機器工業社製)を用いて1分間の立位姿勢を測定した。その結果、一般大学生、大学生アスリート、バレエダンサーのいずれも1日目のヨガ実施前に比べて6日目のヨガ実施後は、総軌跡長、X軸軌跡長、Y軸軌跡長が有意に低かった。また、前方重心(Y軸+)であったバレエダンサーにおいて、後ろ方向(Y軸-)に重心の位置が変化しただけでなく、その重心位置が変化した時間(速度)が一般大学生に比べて速いことが確認された。短期間のヨガが、一般大学生だけでなく、大学生アスリートおよびバレエダンサーの重心動揺の減少に寄与し、また重心位置の変化に影響を与えることが示唆された。
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