Presentation Information
[08測-ポ-51]自転車運動が伸張-短縮サイクル機能に及ぼす影響ホッピング中の神経筋活動に着目
*Keigo Takahashi1, Takahiro Komata1 (1. Kyoto University of Advanced Science)
自転車運動は様々なスポーツにおける体力向上のトレーニング手段として用いられる。一方で、我々は自転車運動後に下肢の伸張―短縮サイクル(SSC)機能が低下し、自転車運動は走運動や跳躍運動に負の影響をもたらすことを発見した。しかしながら、自転車運動後にSSC機能が低下する機序は明らかでない。そこで本研究は、SSC機能にとって重要とされる事前筋活動および伸張反射活動に着目し、自転車運動がSSC機能を低下させる機序を検討した。
健康な成人男性5名を対象に自転車運動条件とコントロール(ランニング)条件を行わせた。各運動条件は15分間の低強度運動とした。各条件の運動前後にホッピングテストを行わせた。ホッピングテストはその場で鉛直方向に6回連続するジャンプとした。SSC機能の評価にはReactive Strength Index (RSI)を用い、運動前後で比較した。また、ホッピング中のヒラメ筋における筋活動を測定した。事前筋活動および伸張反射活動を算出し、RSIとの関係を分析した。
RSIの低下率はランニング条件、自転車運動条件でそれぞれ-4.1±3.2%、-14.7±12.2%であった。運動前におけるRSIと伸張反射活動との間には強い関係がみられた。運動前後におけるRSIの変化率と伸張反射活動の変化率との間にはランニング条件では関係がみられず、自転車運動条件では中程度の関係であった。その関係は伸張反射活動が低下するほど、RSIが低下する関係であった。また、事前筋活動の低下が大きいほど、伸張反射活動が低下する関係がみられた。
これらの結果から、自転車運動によるSSC機能の低下には伸張反射活動の低下が関係し、事前筋活動の低下が伸張反射活動の低下を引き起こす可能性が示唆された。
健康な成人男性5名を対象に自転車運動条件とコントロール(ランニング)条件を行わせた。各運動条件は15分間の低強度運動とした。各条件の運動前後にホッピングテストを行わせた。ホッピングテストはその場で鉛直方向に6回連続するジャンプとした。SSC機能の評価にはReactive Strength Index (RSI)を用い、運動前後で比較した。また、ホッピング中のヒラメ筋における筋活動を測定した。事前筋活動および伸張反射活動を算出し、RSIとの関係を分析した。
RSIの低下率はランニング条件、自転車運動条件でそれぞれ-4.1±3.2%、-14.7±12.2%であった。運動前におけるRSIと伸張反射活動との間には強い関係がみられた。運動前後におけるRSIの変化率と伸張反射活動の変化率との間にはランニング条件では関係がみられず、自転車運動条件では中程度の関係であった。その関係は伸張反射活動が低下するほど、RSIが低下する関係であった。また、事前筋活動の低下が大きいほど、伸張反射活動が低下する関係がみられた。
これらの結果から、自転車運動によるSSC機能の低下には伸張反射活動の低下が関係し、事前筋活動の低下が伸張反射活動の低下を引き起こす可能性が示唆された。
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