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[06経-ポ-02]大学生競技者の当事者意識を高めるハラスメント教育プログラムの構築カード分類比較法に基づく教材の開発
*Yuzuno Haruri1, Yasuyuki Hochi2,3 (1. Japan Women's College of Physical Education Master’s Course In Sports Science, 2. Juntendo University Faculty of Health and Sports Science, 3. Juntendo University Graduate School of Health and Sports Science)
【はじめに】近年、スポーツ・インテグリティの確保に向けて様々な取組みがなされている。しかし、日本の大学運動部活動等においては、顕在化しないものを含め、今もなおハラスメントに関連する多数の事案が生起している。その背景にはハラスメントにおける判断基準不明瞭場面が存在することや当事者による認識ギャップ、当事者意識の欠如などが指摘されている。そこで本研究では、ハラスメントに関連する判断基準不明瞭場面に着目し、カード分類比較法に基づく大学競技者の当事者意識を促すハラスメント防止教材の開発に着手した。【目的】大学生競技者を対象とした当事者意識を高めるハラスメント教育プログラムにおいて、カード分類比較法で用いる教材(カード)を開発すること。【方法】まず、大学生競技者(20名)を対象に、これまで見聞きしたり体験したりしたハラスメント場面の記述を求めた。次に、ハラスメント防止ガイドブックや文献等からハラスメント事例を収集した。これらを踏まえ、大学競技におけるハラスメント場面を捉えるための質問項目(計63項目)を作成した。これらの項目を用いて大学生競技者600名(男性257名、女性342名、その他1名、平均年齢18.7±0.9歳)を対象にアンケート調査を実施し、各項目についてどの程度ハラスメントに該当すると思うか、「とてもそう思う」~「全くそう思わない」の5件法により回答を得た。【結果】ハラスメントの因子構造を明らかにするために因子分析(主因子法)をおこなった。その結果、「セクハラ」「パワハラ・強制」「差別的指示・偏見」「暴言・暴力」の4因子が抽出された。次に、各項目の平均得点(3:どちらともいえない)及び標準偏差に基づき、判断基準不明瞭場面を因子毎に特定した。そして、最終的にカード分類比較法で用いる計12枚の教材(カード)が開発された。
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