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[03心-ポ-41]スポーツ外傷予防を目的としたマウスガード使用行動の検討Health Action Process Approachを用いた検討
*Mitsuhiro Amazaki1, Daiki Nagamine2, Chihiro Kemuriyama3, Ryota Shinriki4 (1. Aichi Univ., 2. Tokyo Women's Medical Univ., 3. Gifu Shotoku Gakuen Univ., 4. Tokoha Univ.)
スポーツ実施時の外傷予防の観点からマウスガード(Mouthguard:MG)の使用が推奨されている(国際歯科連盟,2017)。しかし、MGの使用が競技規則の中で義務づけられていない競技では、MGの着用率が皆無であった(e.g., 鳥海他,2017)。MGの使用が義務づけられていない競技において、外傷予防の観点から、MGの使用を促進する必要性を検討するために、Health Action Process Approach(HAPA)の構成の一部を用いてMGを使用していない男子大学アスリートを対象とした研究が報告されているが(e.g., 尼崎他,2020)、HAPAがMGの使用行動を説明可能なモデルであるかは確認されていない。そこで、本研究の目的は、HAPAがMGの使用行動を説明可能なモデルであるかを検討することとした。
18―31歳の男性スポーツ実施者551名を対象に、基本的属性、競技の練習場面におけるMGの使用頻度(以下、MGの使用行動)、MG未使用による受傷リスクの程度、MG使用に対する結果予期、自己効力感、行動意図、行動計画を調査した。
HAPAの検討を行った結果、十分な値の適合度指標が確認されたが(GFI = .985, AGFI = .929, CFI = .981, RMSEA = .087)、MGの使用行動の説明率は3%であった。HAPAにおける観測変数間の影響を検討したところ、リスク知覚とネガティブな結果予期から行動意図、自己効力感からMGの使用行動への影響以外は有意であった。本研究の結果から、HAPAがMGの使用行動を説明可能なモデルであることが確認された。さらに、MGの使用行動を高めるためには、MGを使用することで得られるポジティブな結果(例:脳しんとうの予防になる)を伝えることや、MGの使用に対する自己効力感を高める働きかけが必要だと考えられる。
18―31歳の男性スポーツ実施者551名を対象に、基本的属性、競技の練習場面におけるMGの使用頻度(以下、MGの使用行動)、MG未使用による受傷リスクの程度、MG使用に対する結果予期、自己効力感、行動意図、行動計画を調査した。
HAPAの検討を行った結果、十分な値の適合度指標が確認されたが(GFI = .985, AGFI = .929, CFI = .981, RMSEA = .087)、MGの使用行動の説明率は3%であった。HAPAにおける観測変数間の影響を検討したところ、リスク知覚とネガティブな結果予期から行動意図、自己効力感からMGの使用行動への影響以外は有意であった。本研究の結果から、HAPAがMGの使用行動を説明可能なモデルであることが確認された。さらに、MGの使用行動を高めるためには、MGを使用することで得られるポジティブな結果(例:脳しんとうの予防になる)を伝えることや、MGの使用に対する自己効力感を高める働きかけが必要だと考えられる。
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