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[03心-ポ-45]スポーツ実習科目“ヨガ“が大学生の注意機能およびメンタルヘルスに及ぼす影響
*Ai Yamauchi1, Akiko Higashiyama2 (1. Kobe Athlete Town Club, 2. Osaka University of Commerce)
一過性及び定期的な身体活動・運動の実施は,大学生で多く認められる不安,抑うつなど心理的問題に対し,それらの症状の予防や軽減効果が期待できるとされている.メンタルヘルスの健全度を示す指標として,環境に適した注意の選択的注意と解放,切り替え,分配,適切でない情報の制御などの注意制御機能が知られており,その注意機能を評価する際に用いられるストループ課題について,軽運動の実施がストループ課題の結果を向上させることは明らかになっている.本研究では、大学のスポーツ実習科目にて実施する“ヨガ”の一過性及び継続した実施が注意制御機能に及ぼす影響について検討した.ストループ干渉課題には新ストループ検査Ⅱを使用した.合わせて,心身のコンディションを測る指標として、現時点の疲労状態Ⅰ~Ⅴ群(ねむけ感・不安定感・不快感・だるさ感・ぼやけ感)に関する質問で構成される「自覚症状しらべ」を用いて,ヨガ授業,座学授業においてそれぞれ第2回授業前後と最終回授業前後の計4回,課題を実施した.算出された4種類の課題正答数と2種類の干渉率それぞれにおいて,活動条件(ヨガ授業条件、座学授業条件)×授業前後(授業前,授業後)の2要因分散分析を行った. 正答数において、2回目授業時、課題3(ストループ統制課題)の授業前後の主効果が有意であった(p<.01). 最終回授業時、課題1(逆ストループ統制課題)の授業前後の主効果が有意であった(p<.01).逆ストループ干渉率について,第2回授業時,授業前後の主効果が有意であった(p<.05 ). 注意制御機能の向上は課題の反復による効果のみみられた.自覚症しらべの結果は,第2回授業前後と最終回授業前後全てヨガ授業に有意な減少がみられた。
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