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[03心-ポ-55]大学新入生アスリートに対する適応支援プログラムの効果2022年度と2023年度のデータを比較して
*ryusei Yamada1, Tiga Arii1, Yoshiki fujiwara1, Risa hashioka1, Shiori yamaguchi1, Takayuki Sugo2, Hironobu Tsuchiya2 (1. Graduate School of Osaka University of Health and Sport Sciences, 2. Osaka University of Helth and Sport Sciences)
【目的】本研究の目的は、大学新入生アスリートの適応支援プログラムの効果について、2022年度と2023年度のデータを比較し検討することとした。【方法】調査対象者は、体育系大学に所属する新入生アスリート39名であり、調査期間は2023年5月上旬~2023年12月上旬であった。新入生アスリートの生活様式に関する調査として、(1)日本語版ARSQ-J (Katagami and Tsuchiya, 2015)、(2)日常・競技ストレッサー尺度(岡ら, 1998)、(3)ストレス対処方略尺度(西野・土屋, 2002)(4)精神的健康パターン診断検査(橋本・徳永, 1999) の4つの質問紙を用いた。質問紙への回答は両年度ともプログラム実施前後に求めた。分析には、2022年度の45名を含めた84名を対象に、年度(2022年・2023年)と期間(実施前・実施後)を独立変数、各因子の得点を従属変数として、混合計画2要因分散分析を行った。【結果・考察】(1)の「情緒」「尊重」「ARSQ-J合計得点」(2)の「経済状況・学業の因子」(3)の「情動中心」「ストレス対処方略合計得点」に期間の主効果が認められ、これらの因子が実施後において有意に高値を示し、2022年度に調査したデータと同様の効果が認められた。また、2023年度のみ(4)の「QOL」に期間の主効果が認められ、実施後において有意傾向で高値を示した。ストレス対処方略・ARSQ-Jそれぞれの合計得点において両年度同様の結果が認められたことから、適応支援プログラムによって大学新入生アスリートのメンタルヘルス保持増進に効果があり、土屋(2012)の仮説モデルを支持した可能性が考えられる。
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