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[03心-ポ-71]A大学男子ラグビー部における年度による選手の身体的特徴の比較
*Toma Fukami1, Takai Hideaki2 (1. Graduate school of Nippon Sport Science University, 2. Nippon Sport Science University)
ラグビーは身体的接触を伴いながらボールを前進させる競技である。身体的な対決が多くある競技の制約を考えると、選手の体重はますます重要となる(Sedeaud,2012)。そこで、本研究においてはA大学男子ラグビー部の選手を対象とし、年度による身体的特徴を比較することとした。研究対象者は、202B年度のチームに所属した45名と202B+1年度のチームに所属した45名であった。年度ごとに分析を行ううえで、202B年度大学選手権の登録メンバーと202B+1年度入れ替え戦の登録メンバーはレギュラー群、202B年度と202B+1年度のジュニア選手権大会の登録メンバーは準レギュラー群、202B年度と202B+1年度の練習試合の登録メンバーは非レギュラー群に分けた。身体的特徴はIn Body430によって体重、骨格筋量、体脂肪量、体脂肪率、フィットネススコア(以下、FS)、申告された身長を利用した。年度ごとに3群を独立変数、In Bodyの各測定項目を従属変数とし、一元配置分散分析を行い、有意な主効果がみられた場合は、TukeyのHSD法による多重比較を行った。その結果、202B年度ではレギュラー群の筋肉量がその他の2群よりも有意に多く(p<.05)、レギュラー群のFSが準レギュラー群よりも有意に高かった(p<.05)。一方で、202B+1年度ではどの指標においても群間で違いはみられなかった。このことから、202B年度のチームに所属したレギュラー群は、骨格筋量とFSで優れた身体的特徴を有していたといえる。なお、年度ごとの戦績をみると、202B年度のレギュラー群は久々に大学選手権への出場を果たし、202B+1年度のレギュラー群は久々にチームが2部に降格している。したがって、本研究は1チームの事例を報告したにすぎないが、ラグビーにおいては身体面の強化が必要条件であることを示唆している。
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