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[10保-ポ-03]大学体育授業でのヨガが気分へ与える影響アーサナとキールタンの違いの考察

*Keiko Shibata1 (1. Mejiro Univ.)
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ヨガは老若男女問わず世界中で行われている。一般的にヨガは、様々なポーズをする、いわゆるアーサナをしていくものが主流であろう。アーサナは教育現場において取り入れられ、身体的にも、気分的にも良い影響があることが明らかにされている。アーサナ以外にも、伝統的なヨガのひとつに歌うヨガ・瞑想として、キールタンがある。アーサナ同様、キールタンにも身体的、気分的に良い影響があることが報告されているが、教育現場で実践した報告は見当たらない。本調査は、大学体育授業の受講者を対象にアーサナとキールタンを各2回実施し、二次元気分尺度(自身の気分状態について、8項目の質問に答え「活性度」「安定度」「快適度」「覚醒度」の4因子で評価)を用いて各ヨガ実施前後の気分の変化について検討した。また実施回数ごとでアーサナ後とキールタン後の気分変化を比較し、各ヨガで気分の変化に違いがあるか否かを検討した。
結果、アーサナ実施前後で比較すると「安定度」「快適度」が1、2回ともに実施後の方が前よりも有意に得点が上昇し、先行研究同様、気分が落ち着き、ポジティブな気分になったといえる。キールタン実施前後では「活性度」「快適度」が1、2回ともに実施後の方が前よりも有意に得点が上昇した。「覚醒度」は1回実施後有意に得点が上昇し、「安定度」は2回実施後有意に得点が上昇した。キールタンに馴染のないことから1、2回で異なる結果であったが、気分においてプラスの効果があることが考えられる。またアーサナ後とキールタン後の気分変化を比較した結果、実施回数1回では「安定度」はアーサナが、「覚醒度」はキールタンの方が有意に得点が高かったが、2回では有意差はなかった。各ヨガともに回数を重ねることでより気分への効果に違いがあることが考えられる。

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