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[09方-ポ-18]スクワット運動強度の違いと速度低下率との関係
*Rikiya Sunakawa1,2, Rena Taira2 (1. University of the Ryukyus , 2. Graduate School of Community Engagement and Development University of the Ryukyus)
本研究は、速度基準によるスクワット運動での強度と速度低下率との関係について検討することを目的とした。日常的にレジスタンストレーニングを行っている健常な男子大学生22名を対象とした。スクワット運動は挙上速度を基準(C1:0.35~0.45m/s、C2:0.50~0.60 m/s、C3:0.65~0.75 m/s、C4:0.80~0.90 m/s、C5:0.95~1.05m/s)にそれぞれ重量を決定した。スクワット動作は、大腿部後面と下腿部後面が触れる位置を最下降点とし、エキセントリック局面は2秒程度で下降した後に適切な反動動作を用いた最大努力による挙上とした。以下のいずれかに該当する場合、運動を直ちに終了とした。①速度低下率30%、②反復回数が50回に達する、③挙上不可能。試技は、同日に2回行い試技間は15分以上の休憩を設けた。これらの測定は、リニアポジショントランスデューサーを用いて、挙上局面の平均速度(MV)、ピーク速度(PV)、平均パワー(MP)、ピークパワー(PP)を計測し、各条件の総運動時間と主観的疲労度を記録した。また、各条件における速度低下率(5%~30%)に対する反復回数を算出しトレーニング処方の観点より検討した。その結果、スクワット運動における中強度および高強度では、速度低下の傾きが大きく、低強度では傾斜の緩い速度低下、あるいは不安定な速度低下を示す特徴がみられた。また、同一の速度低下率であっても強度によって反復回数や運動時間に違いが生じることから疲労の程度が大きく異なることが明らかとなった。このことから、速度基準のトレーニング処方において、過剰な疲労を抑制するうえでは、強度に対する速度低下率の許容範囲が異なる可能性が示唆された。
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