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[09方-ポ-25]学生陸上競技者におけるセッションRPE法およびFitness-Fatigueモデルにもとづくコンディションおよびパフォーマンスの評価
*Kohei Yamamoto1, Hikari Naito1 (1. Fukui University of Technology)
【目的】本研究では、学生陸上競技者を対象に、セッションRPE法およびFitness-Fatigueモデルにもとづくコンディションおよびパフォーマンスの評価を試みた。【方法】対象者は、大学陸上競技部に所属する男子学生競技者15名とした。トレーニング記録用紙を用い、毎日のトレーニング内容、トレーニング時間、セッションの主観的運動強度(sRPE)を1年間にわたって記録させた。トレーニング記録をもとに、トレーニング時間とsRPEとの積からトレーニング負荷(TRIMP)を算出し、Fitness-Fatigueモデルをもとにした数理モデルからFitness、FatigueおよびPreparednessを求めた。コンディションの評価として,Visual analogue scale(VAS)による主観的疲労度の評価,カウンタームーブメントジャンプ(CMJ)および連続リバウンドジャンプ(RJ)の評価を行った。パフォーマンスの評価変数として,トレーニング内でのタイムトライアル等のタイムおよび公式競技会の記録を用いた。【結果】準備期から試合期において、TRIMPおよびFitness、Fatigue、Preparednessが波状的に変化し、重要試合に向けてPreparednessが高まっており、準備期から重要試合に向けてコンディショニングが行えていることを定量的に示すことができた。また,Fitness、FatigueおよびPreparedness と主観的疲労度(VAS)および各種パフォーマンス変数との関係は競技者によって異なるものの,Preparednessと競技パフォーマスが関係する傾向がみられた。これらのことから,学生陸上競技選手のトレーニング負荷およびコンディションの管理に、セッションRPE法およびFitness-Fatigueモデルをもとにした数理モデルが利用できる可能性が示された。
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