講演情報

[1B06]東北電力における自主的安全性向上に向けたSafety-IIベースの実践的取り組み(2) 東通原子力発電所における取り組み事例

*松宮 史直1、木村 康宏1、倉兼 卓己1、高橋 信2、北村 正晴3 (1. 東北電力、2. 東北大学、3. テムス研究所)

キーワード:

Safety-II、安全性向上、レジリエンス

前報で述べた東北大学と東北電力が連携して行ってきたSafety-IIの概念に基づく実践的な取り組みとして、昨年度東通原子力発電所に行った実践的な活動の内容に関して報告する。東通原子力発電所では、良好事例報告システムPROGRESSを活用して、Safety-IIにおける重要なポイントであるグッドプラクティスの収集とそこからの教訓の抽出に取り組んでいる。令和5年度は東北大側の研究者が東通発電所を訪れ、関係会社を含む全体での講演を行い、その場でSafety-IIの観点から報告された良好事例に関して検討を行い、単なる改善に留まらず、日頃の意識の高い優れた気づきに基づく事例であるという点で高く評価できる事例を選択し紹介した。その後の中核的な社員との対話においては、これらの事例を紹介し、自分の所掌業務への展開の可能性に関して対話を実施した。事例の汎化学習というヒントを提供することで、他者による良好実践事例を「我が事」化して学習する捉え方を習得されている内容が認められた。

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