講演情報
[1D09]三菱FBR核設計コードシステムGALAXY-H/ENSEMBLE-TRIZの開発(12) 軸方向反応率比保存による均質化誤差低減手法
*小池 啓基1、山本 真人1、浅野 耕司1 (1. MHI)
キーワード:
GALAXY-H/ENSEMBLE-TRIZ、高速炉、均質化誤差低減手法、軸方向、Simultaneous-SPH法、反応率比保存法
三菱重工では、高速炉向けの核設計コードシステムGALAXY-H/ENSEMBLE-TRIZを開発中である。本システムによる実効増倍率、Naボイド反応度及び軸方向出力分布の予測精度を向上させるため、径/軸方向ともに完全に非均質な体系の軸方向反応率分布を、軸方向の異種媒質ごとに集合体内を径方向均質化した均質輸送計算上で保存する核定数補正手法を開発した。本手法では、反応率比保存法とSimultaneous-SPH法を組合せ、代表的な3次元単一集合体体系で核定数補正因子を作成する。本手法による補正因子をENSEMBLE-TRIZの3次元全炉心均質輸送計算に適用することで、計算時間の増大なしに予測精度向上が可能である。複数の高速炉炉型を対象に本手法を適用した結果、実効増倍率、Naボイド反応度の連続エネルギーモンテカルロコードによる参照解との差異は±200pcm以下となり、本手法の有効性を確認した。
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