講演情報

[1I05]複合ハザードを考慮した確率論的リスク評価手法の開発その6:複数機器の応答相関の地震PRAへの影響評価

*西田 明美1、崔 炳賢1、久保 光太郎1、滝藤 聖崇1、村松 健1、高田 毅士1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:

確率論的リスク評価、地震PRA、複合ハザード、3D FE、応答相関

東京電力福島第一原子力発電所事故以降、地震に起因する原子力施設の確率論的リスク評価(地震PRA)の重要性が注目されている。地震力は多数機器に同時に作用するため、強地震動下のシナリオの詳細分析には、応答や耐力の相関性を考慮した多数機器の同時損傷確率の評価が重要となる。しかしながら、従来の簡易な建屋質点系モデルでは、建屋の局部応答・局部損傷を含めた3次元的な詳細な地震時応答を十分に再現できないことから、損傷事象間の相関性の影響を単純化せざるを得なかった。本稿では、原子力施設の機器損傷に関わる建屋床応答に着目し、従来の建屋質点系モデルと局部応答・局部損傷を表現できる建屋3次元詳細解析モデルによる機器設置位置の床応答間の相関係数等を算定・比較して両モデルによる地震PRA結果への影響の違いを確認するとともに、機器応答の相関の違いによる感度解析を実施し、得られた知見について報告する。

コメント

コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン