講演情報

[1M02]燃料デブリの収納・移送・保管技術の開発(2) 粉状燃料デブリ取り扱い時の水素挙動の評価・考察

*永石 隆二1、寺田 敦彦1、トエトエ アウン1、伊藤 辰也1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:

粉状燃料デブリ、水の放射線分解、水素発生G値(収量)、水素気泡(だまり)、線エネルギー付与(LET)、粒子サイズ、含水率

燃料デブリの収納・移送・保管技術の開発では、これまで塊状デブリに対する水素(H2)発生量評価手法の開発が進められてきたが、現在、粉状デブリに対する開発を進めている。その粉状デブリは、取り出し時のデブリの切削加工時等で発生して、一部は細砂のサイズ(0.1mm)未満で液相系で回収される。この粉状デブリと水の混合物の状態(形状)は、Cs吸着装置(KURION, SARRY)のゼオライト充填層のような状態と、ALPSでの高性能容器(HIC)中の炭酸塩スラリー廃棄物のような状態が考えられる。このような高LET放射線(α)の透過距離に近い小さな粒径と高い比表面積を有する粉状デブリに対しては、塊状デブリの場合と異なるH2の挙動が予測される。そこで、本報告では、これまでの汚染水処理での研究をもとに発展的に進めている、粉状デブリでの水の放射線分解で発生したH2の挙動の評価・考察について紹介する。

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