講演情報

[1M05]PWR 1次冷却水のpH調整剤としての水酸化カリウムの適用性評価(2) 水酸化カリウムのPWSCC発生への影響評価

*垣谷 健太1、中野 佑介2、杉野 亘2、佐藤 賢二1、志水 雄一1 (1. MHI、2. 原電)

キーワード:

加圧水型原子炉、水化学、KOH、LiOH、Ni基合金、応力腐食割れ

PWR 1次冷却水には、pH調整剤として同位体(7Li)を濃縮した高価な同位体濃縮LiOHが使用されている。同位体濃縮LiOHの生産国が限られており、調達費用の高騰などの理由から、代替剤としてKOHを検討する動きが世界的にある。本研究では、1次冷却水へのKOHの適用が、Ni基合金の応力腐食割れ(SCC)発生に及ぼす影響を調べることを目的とした。試験では、Ni基X-750合金試験片に対する360℃での定荷重式SCC発生試験を行った。その結果、Li濃度2 ppmおよび3.5 ppmの2種の濃度レベルについて、Liを同モル濃度のKに置き換えても、SCC発生時間は有意に変化しないことが確認された。

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