講演情報

[1M06]原子炉浄化系模擬条件下における炭素鋼配管の流れ加速型腐食に及ぼす酸素注入と白金付着の影響(3)280℃でのPt付着炭素鋼の腐食速度

*和田 陽一1、大橋 利正1、室谷 光1、清水 亮介2、長瀬 誠2、大城戸 忍2 (1. 日立、2. 日立GE)

キーワード:

沸騰水型原子炉、炭素鋼、流れ加速型腐食、白金、原子炉浄化系、腐食電位

米国のBWRにおいて、近年、原子炉冷却材浄化系(CUW)の炭素鋼(CS)配管での流れ加速型腐食(FAC)の事例が増えている。応力腐食割れ対策として適用されている貴金属注入によって配管に付着した白金の影響と考えられているが,白金の影響に関する知見が不足していた。そのため,日立はこれまでにCUW模擬条件でのCSのFACへの白金の影響および酸素注入によるFAC抑制効果について,水素注入(HWC)条件(水素のみ),水素過剰・酸素共存条件,および酸素注入条件(酸素のみ)で水質をパラメータに検討してきた。本研究では,280℃での水素過剰・酸素共存条件での白金のFACへの影響について検討した。HWC条件と水素過剰・酸素共存条件で白金付着時のFAC速度は酸素注入条件より速いが,白金無しのHWC条件よりも低下することがわかった。白金付着の有無と水質で決まる腐食電位(ECP)がFAC速度を決めることを示した。

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