講演情報
[1M07]炭素鋼向け化学除染方法の開発(2)除染剤の分解,浄化方法の開発
*加藤 雄斗1、細川 秀幸1、大平 高史2、柳澤 慎太郎2、風間 正彦3 (1. 日立、2. 日立GE、3. 栗田工業)
キーワード:
化学除染、炭素鋼、腐食、ギ酸、アスコルビン酸
沸騰水型軽水炉の原子炉水浄化系や残留熱除去系の配管では,炉心で生じた放射性核種が付着し放射線を発することがプラントの定期点検の検査時の作業員の被ばくの原因になっている。これらの配管には炭素鋼が使用されていることから,日立は被ばく低減を図るため,炭素鋼に対して除染効果の高い化学除染法を開発している。化学除染は①除染剤による溶解工程,②除染剤分解工程,③浄化工程の3つの工程に分けられる。既報ではこのうち①における除染効果を,ギ酸,アスコルビン酸,防食剤を用いた除染剤で確認した。それに引き続き本研究では, 上記の除染剤について,②,③の工程をラボ試験で検討した。化学除染では除染効果に加え,材料健全性維持の観点から母材の腐食抑制が重要である。②,③の工程での過度な腐食を防ぐため,腐食抑制を図りつつ,除染剤を分解,浄化する方法を検討した。
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