講演情報

[1O12]SPring-8における1F2号機PCV内部調査で採取した放射性微粒子の放射光分析(2) 分析実験結果

*岡根 哲夫1、小林 徹1、小畠 雅明1、谷田 肇1、藤森 伸一1、岡本 芳浩1、矢板 毅1、佐藤 志彦1、鈴木 紳悟1、前田 宏冶1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:

X線分析、核燃料物質、福島第一原子力発電所

大型放射光施設SPring-8の原子力機構専用ビームラインBL22XUにおいて、令和6年2月に福島第一原子力発電所(1F)由来の核燃料物質含有試料に対する初めての放射光分析実験を実施した。この放射光分析の目的は、今後取り出される燃料デブリについて、生成条件や経年変化を推測するために必要となる元素の化学状態や局所構造等に関する情報を取り出すための分析スキームを放射性微粒子試料の実験により確立することである。今回の実験では、1F 2号機PCV内調査で採取した放射性微粒子について大洗研FMFにおいて試料調整を行い、SPring-8において集光X線を用いたX線吸収(XAFS)、蛍X線分析(XRF)、X線回折(XRD)の各測定を同一試料に対して実施することにより、ウラン、プルトニウム、ジルコニウムなどの分布やその価数、化学状態をミクロンオーダーの領域ごとに分析できる見通しを得た。

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