講演情報
[2A19]TRTにおけるリガンドとの剥離を考慮したα線及びβ線放出核種によるガン腫瘍及び正常組織への付与線量比較
*吉野 佑紀1、高木 直行1 (1. 東京都市大)
キーワード:
標的アイソトープ療法、核医学、Ac-225、Lu-177、At-211、PHITS、線量評価
標的アイソトープ療法において、常陽での大量製造が期待される225Acには、α崩壊によるリガンドとの剥離が発生することでガン細胞から遊離し、十分な線量を患部へ与えきれないことが懸念されている。そこで、細胞膜に付着しα崩壊と同時に遊離してしまう場合と、細胞質へリガンドと共に吸収され、4回のα崩壊を完了するまで患部に留まり続ける場合の、2通りのガン患部に対する線量評価を行った。また比較対象核種を、加速器での安定供給が見込まれている211At、国際的に放射性医薬品として認可されている177Luとし、同条件下での線量比較を行った。これらにより、225Acの放射性医薬品としての性能を、定量的及び比較的に確認することが出来た。
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