講演情報

[2B05]中性子照射タングステン材料の高温酸化挙動および放射化酸化物放出挙動

*松本 あずさ1、波多野 雄治1,2、大塚 哲平3、小林 真4、大矢 恭久5、島田 雅6 (1. 富山大、2. 東北大、3. 近大、4. 核融合研、5. 静岡大、6. INL)

キーワード:

タングステン、酸化、熱重量分析

核融合炉のプラズマ対向材料であるタングステンは燃料プラズマおよび高エネルギー中性子の照射を受け,トリチウムを取り込むと共に放射化する.真空喪失事故が起こると高温のタングステンと酸素あるいは水蒸気の反応が生じるが,タングステンや核変換生成物であるレニウムの酸化物は高い蒸気圧を持つため,酸化に伴い放射化物およびトリチウムが飛散する懸念がある.そこで日米協力FRONTIER計画では,アイダホ国立研究所に質量移行実験装置および熱重量測定装置を設置し,中性子照射タングステンの酸化速度および昇華性酸化物の放出速度を調べている.また,酸化速度低減を図ったタングステン合金についても実験を行い,合金化の効果を明らかにする.本発表では,設置した実験装置の概要と初期の成果を報告する.

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