講演情報

[2C01]原子力事故後の居住環境における室内外の物質移行を考慮した住民の被ばく線量評価に関する研究(4) 原子力事故初期時の屋内退避による低減効果の評価

*廣内 淳1、渡邊 正敏2,1、林 奈穂1、長久保 梓1、松井 康人3、米田 稔3、高原 省五1 (1. JAEA、2. V.I.C.、3. 京大)

キーワード:

屋内退避、原子力時、線量評価

原子力発電所事故後の居住環境における被ばく評価は、汚染地域での住民生活を管理するために必要不可欠な情報の一つである。特に、福島事故以降、原子力防災分野において、事故後初期に家屋への屋内退避が防災計画の主軸の一つとして位置づけられている。事故後初期において屋内退避を実施した場合にどのくらいの被ばくが想定されるか、また被ばく低減効果が見込まれるかの情報は、原子力防災計画や放射線防護対策を策定する国や自治体に重要な情報となる。そこで本研究では、事故後初期の屋内退避時における被ばく低減係数(屋内外の線量比)を計算し、サイト間で比較した。その結果、被ばく低減係数はサイト間で20%~50%異なり、この主な要因としてサイト間の風速の違いであることを示した。
この研究は環境省委託事業「放射線健康管理・健康不安対策事業(放射線の健康影響に係る研究調査事業)」において実施したものです。

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