講演情報

[2C02]原子力事故後の居住環境における室内外の物質移行を考慮した住民の被ばく線量評価に関する研究(5) 室内粒子再浮遊係数の実験を基にした評価

*長久保 梓1、林 奈穂1、廣内 淳1、松井 康人2、米田 稔2、高原 省五1 (1. 国立研究機関法人日本原子力研究開発機構、2. 京都大学)

キーワード:

再浮遊、屋内、原子力事故

原子力発電所事故後の居住環境において、屋外再浮遊放射性核種の室内への侵入による被ばくについては、放射性核種の拡散と沈着の影響を考慮してきた。しかし、実際には、沈着粒子の再浮遊も生じる。本研究では、室内沈着粒子の再浮遊モデルの構築のため、床表面沈着密度に対する空気中濃度の比で定義される再浮遊係数を実験により求めた。実験では、実家屋フローリング床面に試験用ダストを散布し、空調の稼働、人の動作等の外乱を加えた場合の再浮遊粒子濃度を測定することにより、再浮遊係数を求めた。その結果、再浮遊係数は外乱の種類および粒径の違いに応じて1.0e-5~1.0 (m-1)の範囲の範囲を示した。この研究は環境省委託事業「放射線健康管理・健康不安対策事業(放射線の健康影響に係る研究調査事業)」において実施したものです。

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