講演情報

[2C06]福島における放射性物質分布調査(1) 福島の森林における放射性セシウムの分布及び移行速度の長期変化

*加藤 弘亮1、恩田 裕一1、王 昊1 (1. 筑波大)

キーワード:

福島第一原子力発電所事故、森林、セシウム137

我が国の森林においては、福島第一原子力発電所の事故により沈着した放射性セシウムの初期の動態から10年間以上に及ぶ林内分布・移行状況のフィールドデータが精力的に取得されている。本発表では、我が国の森林における放射性セシウムの移行メカニズムのうち、水文素過程にともなう大気-樹冠-土壌間での移行や、森林源頭部から水系を通じた流出について、福島県川俣町及び浪江町に設定した試験林分・流域でのフィールドモニタリングの成果をもとに、これまでに明らかになっている事象を整理した。また、福島及びチェルノブイリの既往研究の知見を併せて、両環境での放射性核種の移行速度の違いを明らかにするとともに、森林内の放射性核種の分布に長期的な影響を及ぼしうるため今後さらに解明が必要とされる森林内移行現象について検討した。

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