講演情報
[2D12]CFD-MC計算結果に基づく反応度変化傾向を考慮したWindscale Works臨界事故を対象とする動特性解析
*福田 航大1 (1. JAEA)
キーワード:
臨界事故解析、動特性解析、CFD計算、モンテカルロ計算、マルチフィジックス
1970年英国で起きたウィンズケール・ワークス臨界事故は、プルトニウム濃度や密度が異なる水溶液と有機溶媒が混合したことで発生した。この事故の正確な臨界シナリオはまだ特定されていない。本発表では、この事故の臨界シナリオを明らかにすることを目的として行った一連の解析について紹介する。まずOpenFOAMによる混相流CFD計算で得られた流体の空間分布を入力としてSerpent2によるモンテカルロ中性子輸送計算を実施した。その結果、流体の周期的な空間分布変化に起因する反応度の振動傾向が得られた。この反応度変化傾向を取り入れた動特性解析をAGNES2を用いて実施したところ、過去に報告されている核分裂数と一致する条件が存在することが示され、臨界シナリオ特定に重要な知見が得られた。
コメント
コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン