講演情報
[2D17]燃料デブリの臨界特性を明らかにする定常臨界実験装置STACY更新炉の整備(19) コンクリート構造材模擬体の調製不確かさが臨界水位に与える影響の評価
*郡司 智1、荒木 祥平1、新垣 優1、井澤 一彦1 (1. JAEA)
キーワード:
STACY更新炉、臨界実験、燃料デブリ、MCCI
STACYを用いた燃料デブリの臨界特性評価の実験においては、燃料デブリに含まれると推定されるコンクリートを実験で模擬するため棒状模擬体をモルタル組成で作製する予定である。一般にセメント類は鉱物組成や水分量を均質にして調製することが難しく、加えて組成の経時変化が想定される。そのため、コンクリート模擬体を用いた実験では、組成起因の不確かさが臨界実験に与える影響を評価する必要がある。本発表においては、作製予定の試料の主成分である水、シリカ、生石灰の含有量に摂動を与えた核計算を行い、臨界水位への影響を調べた。試料を最大25本装荷し、予想される不確かさを超える含有量5割減、5割増しとした場合に3 cm程度臨界水位が変わる可能性があることがわかったが、模擬体の作製公差の範囲では大きな影響がないことを確認した。今回の結果を活用して、不確かさが小さい実験が出来るよう準備を進めていく。
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