講演情報

[2E04]過酷事故時原子炉建屋・格納容器の熱流動解析コード Advance/BAROCの開発(11)原子炉建屋からのリークを考慮した水素濃度分布

*大西 史倫1、浜野 明千宏1、三橋 利玄1、高橋 淳郎1、波田地 洋隆1、小池 秀耀1、内藤 正則1 (1. アドバンスソフト)

キーワード:

BAROC、3次元圧縮性流体解析、過酷事故、水素濃度分布、多成分ガス、水蒸気凝縮、原子炉建屋、リーク

これまで福島第一原子力発電所1号機および2号機相当の原子炉建屋を対象に水素濃度分布解析を実施してきたが、これらの解析では原子炉建屋を閉鎖系として計算を行った。原子炉建屋には建屋外に繋がるBOPや扉、ダクト等が設置されており、これらの設置箇所には微小な隙間があると考えられている。通常運転時の原子炉建屋は負圧に管理されているが、福島第一原子力発電所事故ではSBOの発生によって負圧管理が長期にわたって喪失する。そのため、水素・水蒸気の格納容器から原子炉建屋内への流入によって加圧され、微小な隙間から漏洩するものと考えられる。そこで、3号機相当を対象に原子炉建屋に微小な隙間を設定して外気への漏洩を考慮した解析を行い、漏洩によるリーク量が原子炉建屋内の水素濃度にどのような影響をおよぼすのか感度解析を実施した。

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