講演情報
[2F12]機械学習による核分裂核データ構築(3) 機械学習による中性子断面積評価
*岩本 修1 (1. JAEA)
キーワード:
中性子捕獲断面積、核反応モデル計算、核分裂生成物、ガウス過程回帰
核分裂生成物に対する核データの精度を向上させるために、機械学習の手法を用いた断面積の評価手法の検討を行った。核分裂生成物は不安定核を含む多くの核種が存在するが、安定核と一部の長寿命核種を除くと測定データが限られている。ここでは、核分裂生成物の核データとして重要な中性子捕獲断面積について、核反応モデル計算コードCCONE による系統的な計算の精度の向上を試みた。CCONE で用いるガンマ線強度関数について変形核で見られるシザーズモードの効果を取り入れた。複数の核構造理論計算結果に対してガウス過程回帰を用いることにより、シザーズモードの強度に用いる原子核の変形度を見積もった。シザーズモードを取り入れることにより、捕獲断面積の測定データの再現性が向上した。
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