講演情報
[2F18]関口三体核力プロジェクト(1) 三体核力プロジェクト紹介と現状の課題
*深堀 智生1、大津 秀暁2、酒井 聖矢2、岩本 修1、岩本 信之1、湊 太志3、関口 仁子4 (1. 原子力機構、2. 理研、3. 九大、4. 東工大)
キーワード:
核データ、三体核力、量子多体精密計算法、評価
関口三体核力プロジェクト(TOMOEプロジェクト)では、原子核の物性(核物性)の発現機構を基礎から理解し、応用科学に展開することを目標とする。核物性を作り出す核力は、長い間、2つの核子の間に働く二体核力のみで説明されていたが、その後の理論及び実験的研究により、核子が3つ同時に作用して生じる三体核力の考慮が必要であることが明らかになってきた。このような背景の元、本プロジェクトでは適切な標的とビームを用いて実験条件を制御する高精度実験を行い、理論を確立させ、三体核力を決定する。さらに、得られた核力を用いた量子多体精密計算法を開発することにより、核物性を記述する量子多体系シミュレーションツールを創出する。本研究プロジェクトを通じて、実測が難しい核物性の情報の予測精度向上が期待でき、これを用いた核データ評価を実現する。本報告では、本プロジェクトの概要と核データ創出につなげるための課題を紹介する。
コメント
コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン