講演情報

[2G05]ナトリウム冷却タンク型高速炉の概念設計(1) 概念設計の全体計画

*久保 重信1、近澤 佳隆1、加藤 篤志1、持田 晴夫2、清水 亮2、安藤 将人3 (1. 日本原子力研究開発機構、2. 三菱FBRシステムズ、3. 日本原子力発電)

キーワード:

ナトリウム冷却タンク型高速炉、概念設計、研究開発

我が国の高速炉実証炉の開発については、2023年度に実施された高速炉技術評価においてMFBRが提案するナトリウム冷却タンク型高速炉が概念設計の対象として選定され、将来その製造・建設を担う中核企業としてMHIが選定された。これを受けて、同炉の概念設計と関連する燃料サイクル施設検討、及びこれらを対象とした研究開発が進められることとなった。本稿では、高速炉実証炉の概念設計とこれを支える研究開発の全体計画を紹介する。概念設計期間は2028年度までを予定しており、この間に、酸化物燃料と金属燃料のサイクル技術を含めた比較検討を行い、その結果に基づいた絞り込みを行うとともに、プラント寿命中に生じうる熱過渡事象や地震に対する設計成立性、受動安全機構を組み込んだ安全設計の成立性等を見通すための設計検討を実施する。また、設計の裏付けをえるための研究開発を平行して進める。さらに、大型実用炉への外挿性を見通すための大型炉の概念検討を実施する。

コメント

コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン