講演情報

[2G07]ナトリウム冷却タンク型高速炉の概念設計(3) 原子炉構造の基本概念

*松原 慎一郎1、村上 久友3、衛藤 将生1、加藤 篤志2、山本 智彦2 (1. MFBR、2. JAEA、3. MHI)

キーワード:

ナトリウム冷却タンク型高速炉、原子炉構造、カバーガス巻き込み、炉心損傷時耐衝撃性評価、スロッシング、数値流体力学

概念設計に先立ちプラントの基本概念を設定することを目的に、600MWe級のナトリウム冷却タンク型炉の概念検討研究を行った。本検討では、設定したプラント概念のうち原子炉構造にかかる主要な設計評価(流動、耐震、耐衝撃性)の概要を報告する。
設計課題の一つである主容器内ガス巻き込みについては、過度の保守性を合理化した評価を行い、巻き込みを防止する追加構造は不要と判断した。耐震については免振装置の採用により発生が懸念される炉容器液面スロッシングに対し、CFDにより液面が炉上部に衝突した際の圧力を評価し健全性を確保できる見通しを得た。耐衝撃性については、炉心崩壊事故時に想定される機械的エネルギー放出に対し、衝撃応答解析により主容器、搭載機器の歪等が許容範囲に収まる見通しを得た。

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