講演情報

[2H01]BWR過酷事故時減圧時期が格納容器上部バウンダリ破損時期に影響する機構の解明

*服部 直紀1、山路 哲史1 (1. 早稲田大)

キーワード:

過酷事故対策、PCV保護、BWR、蒸気乾燥器、事故進展解析、MELCOR

BWR過酷事故時の圧力容器(RPV)減圧タイミングが格納容器(PCV)上部バウンダリ過温破損タイミングに影響する熱移行機構を、MELCOR-2.2 を用いた事故進展解析で明らかにした。RPV上部ドームとPCVトップヘッドの間の断熱機構が喪失した場合、RPV上部ドームの加熱でPCVトップヘッドが過温破損する可能性がある。RPV減圧時に水-ジルコニウム酸化反応が生じると、それに伴う雰囲気温度の上昇によって蒸気乾燥器が熱せられ、蒸気乾燥器からの輻射熱でRPV上部ドームが加熱されることが分かった。炉心が高温になる前にRPVを早期に減圧すると、減圧時の酸化反応熱に起因するPCVトップヘッド加熱を抑制して、PCV過温破損タイミングを遅らせることができることが分かった。

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