講演情報

[2H09]福島第一原子力発電所廃棄物の放射能推算のための核種挙動モデル(2) 60Coの初期炉心インベントリに及ぼす燃料棒付着クラッドの影響

*内田 俊介、木野 千晶1、駒 義和2、高畠 容子2、唐澤 英年3、手塚 健一1 (1. エネルギー総合工学研究所、2. 日本原子力研究開発機構、3. 八戸工大)

キーワード:

福島第一原子力発電所、炉水、燃料被覆管、コバルト-60、核種挙動

1Fの放射性廃棄物の核種組成評価に当たっては、90Sr、63Ni、129Iなどの長寿命非ガンマ線放出核種の評価が課題の一つである。137Csを指標とする輸送比による核種組成の推算が有力であるが、揮発性FPであるCsに対し、低揮発性のSrや非揮発性のNiなどの挙動評価を行うのには限界がある。このため指標として60Coの採用が検討されている。このため60Coの炉心インベントリの再評価が必要となり、従来炉心構成材の放射から算出されていたCoのインベントリに、薄膜蒸発乾固モデルを用いてプラントの運転中に炉水から燃料表面に沸騰析出したCoの蓄積量の評価を追加し、その放射化による60Coの総量を求めた。その結果、燃料表面のインベントリはORIGEN2で求められた値の約300倍に達することが示された。

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