講演情報

[2H13]金属3Dプリンターにより造形した自己発熱模擬粒子状デブリ内のプール沸騰挙動

*植田 翔多1、新井 崇洋1、古谷 正裕1、大川 理一郎1 (1. 電中研)

キーワード:

粒子状デブリ、充填層、プール沸騰、金属3Dプリンター

軽水炉の重大事故時に生じる炉心溶融物は、事前注水により格納容器下部に形成されたプール水中へ落下し冷却されることが期待される。溶融物が圧力容器から落下し堆積した際の粒子状デブリ冷却特性については従来から多くの研究があるが、充填構造が粒子状デブリベッドにおける冷却特性や沸騰二相流に与える影響に関する知見は限定的である。本研究では、充填構造が既知でステンレス製の自己発熱模擬粒子状デブリを用いた大気圧プール沸騰実験を行った。充填構造が既知のステンレス製模擬粒子状デブリは金属3Dプリンターで造形し、デブリの自己発熱は内部にマイクロヒータを埋め込むことで模擬した。自己発熱模擬粒子状デブリにおけるプール沸騰挙動を高速度カメラにより可視化し、試験体内部の固体と液体の多次元温度分布を光ファイバー温度計により測定することで、充填構造と境界条件が自己発熱模擬粒子状デブリ内の温度分布に及ぼす影響を検討した。

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