講演情報
[2H14]放射線環境下におけるPEG水溶液の水蒸気爆発抑制効果
*新井 崇洋1、古谷 正裕1、森田 圭吾2、坂口 英之2 (1. 電中研、2. 北陸電力)
キーワード:
水蒸気爆発抑制材、ポリエチレングリコール、FCI、曇点現象、放射線影響
水へのポリエチレングリコール(PEG)添加は、高温の溶融金属が水プールに落下した際の水蒸気爆発のトリガリングを抑制する効果がある。これは、PEG水溶液が有する曇点現象、すなわち液温がある温度を超えるとPEGが析出する現象により溶融金属周囲の蒸気膜が安定化し、膜沸騰蒸気膜の崩壊及び溶融金属の微細な混合を阻害するためである。原子力発電プラントの事故時の放射線環境を想定する場合、PEG水溶液に放射線が照射されると放射線分解が生じる可能性がある。そのため、本研究では放射線照射がPEG水溶液の水蒸気爆発抑制効果に及ぼす影響を把握することを目的として、低融点溶融金属を水溶液プールに流下させる小規模実験を実施し、積算線量に対する水蒸気爆発抑制効果を明らかにした。
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