講演情報

[2I13]超音波を用いた配管ガス漏洩検出システムの開発

*大島 修治1、安井 和哉、木倉 宏成1、高橋 秀治1 (1. 東工大)

キーワード:

超音波計測、ガス漏れ検出、廃炉作業

発電所やプラントでは、経年劣化や施工不良による配管の漏洩が人体や環境、経済に重大な影響を及ぼすため、早期の漏洩検知が重要である。特に福島第一原子力発電所では、水素爆発を防ぐために配管や圧力容器に窒素ガスを封入しているが、廃炉作業中に経年劣化や接続不良による流体の流出が懸念される。このような高濃度放射線環境では、遠隔での漏洩検知技術が必要であり、可視化が難しいガス漏れには特別な対応が求められる。本研究は、過酷環境下で使用可能な小型軽量の超音波センサーを用いて窒素充填パイプラインのガス漏れを検知・特定し、水素爆発を防ぐことを目的としている。実験では、模擬環境で超音波センサーを使用し、フーリエ変換を適用してガス漏れ信号を検出した。音響信号処理により、漏れ穴からセンサーまでの距離・配管内圧・配管材質が超音波信号に与える影響を分析し、漏洩箇所や漏洩状態を一定の精度で特定可能であることを示した。

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