講演情報

[2K12]ガラス固化技術開発施設(TVF)における高放射性廃液の固化安定化に向けた取り組み(8)TVF溶融炉の運転実績と評価

*鈴木 晟眞1、大髙 光1、福田 茂樹1、宮内 厚志1、角 洋貴1 (1. JAEA)

キーワード:

TVF、ガラス溶融炉、ガラス固化、白金族元素

東海再処理施設のガラス固化技術開発施設(TVF)では、2021年のガラス固化処理運転後にガラス溶融炉内の残留ガラス除去作業を実施し、2022年7月に運転を再開した(22-1CP)。しかし、白金族元素の堆積を示唆する値(主電極間補正抵抗)が運転停止判断指標に達したため、想定よりも早く運転を終了した。運転データの整理及び解析等の結果から、前回の運転時に西側炉底傾斜面上部に高濃度の白金族元素を含むガラスが堆積し、これを残留ガラス除去作業によって完全に取り除くことができていなかった可能性が考えられた。そのため、22-1CPでは、除去しきれなかった白金族元素に主電極間電流が回り込み、炉内ガラスの流動が変化したことにより、炉底傾斜面上部に白金族元素が運ばれて堆積し、想定よりも早く主電極間補正抵抗が運転停止判断指標に達したものと推定した。

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