講演情報

[2K20]放射性廃棄物の減容化に向けたガラス固化技術の基盤研究(131) 廃液多様化に向けたガラス溶融炉への適用技術評価

*宮嶋 篤海1、中野 邦彦1、和泉 博貴1、多田 晴香1、鬼木 俊郎1 (1. IHI)

キーワード:

MOX燃料廃液、ガラス固化技術

将来的な使用済燃料の多様化に向け,MOX燃料廃液を対象としたガラス固化技術の開発を進めている。MOX燃料廃液の処理にガラス溶融炉を適用するに当たっては,廃液を濃縮する目的で粉体・顆粒化を行う前処理化技術の採用が検討されている。ガラス溶融炉の運転特性は,前処理化した廃液と前処理を行わない廃液とで大きく異なる可能性がある。そこで,小型ガラス溶融炉を用いた試験を実施し,廃液前処理の有無および供給するガラス原料の形状が仮焼層形成状態などの炉内状態およびガラス固化体中のYP生成に与える影響等について評価した。廃液前処理化物は廃液供給時と同等の炉内温度分布を維持しつつ,廃液の2倍の供給速度で処理できることを確認した。廃液前処理化物を対象として,ガラス原料を従来のビーズから粉末とした場合には,YP生成が大幅に減少することを確認したが,供給物の飛散によるオフガス系への移行や付着が課題として抽出され,対策が必要である。

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