講演情報

[2L11]福島第一原子力発電所における燃料デブリ取り出し作業向け監視システム設計:作業現場で計測する物理量の提案

*杉浦 鉄宰1、淺間 一1、安 琪1、山下 淳1 (1. 東大)

キーワード:

福島第一原子力発電所、廃炉、リスク分析、Objective tree、Failure mode and effect analysis

福島第一原子力発電所では事故で溶融した燃料(デブリ)を遠隔操作で取り出すことが計画されている。原子炉格納容器内での、安全状態維持機能と取り出し作業機能をそれぞれ維持する為、運転員の現場認知性を高める監視システムは必要であり、設計要求仕様として作業現場で計測する物理量を定めることは重要である。機械設計における要求仕様の検討手段としてはFault tree analysis(FTA)とFailure mode and effects analysis(FMEA)を組み合せたリスク分析手法が挙げられる。しかしながらデブリの取り出しは操業実績が無い為、要因事象の頻度データを必要とするFTAは活用し辛い課題がある。そこで、本研究では定性的なリスク分析となることを前提にObjective TreeとFMEAを組み合せて、各機能が劣化する要因事象の導出方法を検討する。本方法をデブリ気中取り出し工法へ適用し、深層防護レベル1の枠内で導出した要因事象に基づき、監視システム設計への要求仕様となる作業現場での計測物理量を提案する。

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