講演情報
[2M13]緩衝材の塩水による化学影響に関するイオン交換挙動の解析評価方法の検討(1) ポアソン-ボルツマン方程式による圧縮ベントナイトの陽イオン交換選択係数の理論的検討
*伊藤 諒1、前村 庸之1、大野 和也1、 安田 涼2、 田中 真悟2、林 大介2 (1. 大日本ダイヤコンサルタント、2. 原環セ)
キーワード:
地層処分、沿岸部、ベントナイト、イオン交換選択係数、ポアソン-ボルツマン方程式
本研究では、圧縮ベントナイトの陽イオン交換選択係数(logK_GT)を理論的に説明することを目的として、ポアソン-ボルツマン(P-B)方程式CaのNaに対するイオン交換選択係数(Ca-NaのlogK_GT)の理論値を導出し、乾燥密度及びイオン強度との関係を調べた。また、理論値と通水試験結果から得られたlog K_GT (試験値)を比較した。理論値の導出においてイオンの大きさを考慮した拡張P-B方程式を用いると、logK_GTの理論値は、イオンの大きさを考慮していない従来のP-B方程式を用いた場合に比べて、試験値により近づいた。また、logK_GTの理論値は、乾燥密度と正の相関を有し、イオン強度依存性はほぼないことが示唆された。一方、logK_GTの試験値はイオン強度と正の相関を示したことから、試験値のイオン強度依存性を理論的に説明するには、イオンの大きさ以外の要素も考慮する必要性が示された。
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