講演情報

[2M14]緩衝材の塩水による化学影響に関するイオン交換挙動の解析評価方法の検討(2) 通水試験の再現解析

*大野 和也1、前村 庸之1、伊藤 諒1、安田 涼2、田中 真悟2、林 大介2 (1. 大日本ダイヤコンサルタント、2. 原環セ)

キーワード:

地層処分、沿岸部、ベントナイト、溶質移動、イオン交換解析

本研究では、塩水系地下水が浸潤した緩衝材の吸着陽イオン組成を予測可能な解析手法の整備を目的として、圧縮ベントナイトに沿岸部地下水又は人工海水を通水した試験の再現解析を実施した。解析には飽和・不飽和浸透流及び移流分散と陽イオン交換平衡との連成解析手法を用い、Naに対するCa, K及びMgの各陽イオン交換選択係数(K_GT)には圧縮系のベントナイトの通水試験により得られたK_GTを用いた。また、併せて分散系のK_GTを用いた解析も実施し、前者と再現性の比較を行った。圧縮系のK_GTを用いた解析結果は、流出液濃度変化及び吸着陽イオン組成共に試験結果を良好に再現し、分散系のK_GTを用いた場合よりも再現性が良好であった。このことから、塩水系地下水が浸潤した際の緩衝材の陽イオン交換の予測手法として本解析手法を適用できる見通しが得られた。

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