講演情報

[2M15]連成解析による不飽和ベントナイト中の水分移動に対する熱・化学・力学プロセスの影響評価

*田窪 勇作1、髙山 裕介2、川間 大介3、三津山 和朗3、杉田 裕4、石田 圭輔1 (1. NUMO、2. JAEA (現 神戸大)、3. QJサイエンス、4. JAEA)

キーワード:

THM連成解析、THC連成解析、再冠水過程、地層処分、放射性廃棄物

放射性廃棄物の地層処分の安全評価において処分場の状態を現実的に設定するためには、処分環境で生じる熱-水-応力-化学(THMC)の連成現象による場の変化を評価することが必要である。処分場閉鎖直後の水理場の変化が顕著となる再冠水過程においては、ガラス固化体からの熱、地下水と人工バリア材料との間で生じる二次鉱物の沈殿・溶解等の化学反応、及び緩衝材の密度変化が、緩衝材中の地下水の浸潤挙動へ相互影響すると考えられる。この再冠水過渡期のTHMC場の状態変遷を評価し処分場の状態設定に反映するため、連成解析モデルの技術開発を進めている。複雑なTHMC連成現象を評価する技術を着実に構築するため、TH連成解析モデルの整備からはじめ、化学プロセスと力学プロセスを段階的に追加する開発アプローチを採用しており、これまでTH/THC/THM連成解析技術の整備に取り組んでいる。本報告では、整備の現状について報告する。

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